【酸欠を防ぐ!】ブクブクを使わない水槽に酸素を供給する方法

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魚が生きていくためには酸素が必要です。
水槽に酸素を供給させるには
ブクブクが有名ですよね。

しかしブクブクはうるさいし、
水槽に入れると意外と大きくて
困ることがあります。
自然風なレイアウトを目指す時には
目立ちすぎてしまいます。

そこで今回はブクブク以外で
水槽に酸素を供給する方法を
まとめました。

ブクブク以外の酸素供給方法

①エアーポンプでエアーション

一般的な酸素供給方法です。
空気を送り出すエアーポンプに
エアーストーンをセットして
空気を出します。

エアーストーンは空気を吹き込むと
細かい泡となって空気が出てきます。

細かい泡の方が水中に取り込まれる
酸素の量が増えます。
ブクブクよりもかなり細かい泡ですよ。

エアーポンプの振動音が
気になるかもしれませんが、
最近の商品はかなり静か
です。
価格も安いので気軽に始められますよ。

②水草を入れる

植物は光が当たると光合成をして
二酸化炭素を吸収、酸素を排出します。
水草も光合成をして酸素を出します。
そのため酸素を供給したいときは
水草を入れるだけでも効果がありますよ

特にアナカリスなど
成長の早い水草が効果があります。
丈夫で簡単に育つ水草がオススメです。
水槽に彩りが加わるので、
より華やかな水槽になります。

③酸素を出す石を入れる

酸素を出す石という商品があります。
水槽に入れると石の周りに
気泡が付いてきます。
この気泡が酸素なのです。

1ヶ月ほど効果があるそうです。
手軽に使えるので便利ですね。

この石は「過酸化カルシウム」
主成分で、水と反応して酸素を出します。

化学式で表すと

CaO2 + H2O → Ca(OH)2 + 1/2O2

Ca(OH)2ってのが
水酸化カルシウム(消石灰)で
強いアルカリ性の物質です。
水質が変化する可能性があるので
エビなどを飼っている場合は
注意が必要です。

④フィルターを利用する

フィルターは水を循環させる
アクア用品です。
水が出てくる排水口を水面より高くして、
水が落ちる時に
空気を取り込むようにする方法です。

特に追加で用品を買う必要がないのがメリットです。

水の落下音が大きくなるので
調整が必要です。
水面ギリギリくらいがオススメですよ。

⑤水換えをする

水換えをするだけでも効果があります。
新しい水を入れる時に
空気が取り込まれるからです。
すぐに酸素を供給したい時には、
とりあえず水換えをしてみましょう。

【水槽の洗い方】水槽掃除の手順と必要なものを解説!熱帯魚水槽の汚れをキレイにする方法


酸素を供給するメリット

生き物には必要不可欠!

熱帯魚や金魚、メダカは
エラで呼吸をします。
水中の酸素をエラで取り込むのです。
水中の酸素量が少ないと
酸欠で死んでしまいます。

水中に酸素が取り込まれるのは、
基本的に水面からです。
水槽という狭い空間だと
取り込まれる酸素量が限られてくるため、
酸欠を起こしやすいのです。

エアーションなど水中に空気を送り込むことで水中の酸素量を増やしてあげます。
魚だけでなくエビもイキイキしますよ。

油膜が消える!

水槽を管理していると
水面に薄い膜が張ることがあります。
バクテリアの死骸であったり、
タンパク質が原因である「油膜」
です。
水が汚れいたり、
水質が急変した時によく発生します。

エアーションをすると
水面がかき回されて
油膜を無くしてくれますよ。
油膜の対策はエアーションが
1番効果的なのです。

【油膜かも】水面の泡が消えない時の対処法 〜泡を発生させない水槽管理〜


水がキレイになる!

ろ材にいるバクテリアも
酸素を吸って生きています。
そういうバクテリアは
好気性バクテリアといって
アンモニアを分解したり、
水をキレイにしてくれます


そのためエアーションをして
水中の酸素量を多くすると
バクテリアも活性化して
水がよりキレイになりますよ。

逆に酸素量が少ないときは
嫌気性バクテリアが増えてしまいます

嫌気性バクテリアの中には
有害物質を発生させるものもいるので、
基本的には嫌気性バクテリアは
繁殖させない方がいいです。

どんな時に酸素供給するべきか

魚がずっと口をパクパクしている

飼っている魚がひたすらに
口をパクパクさせているときは
酸欠の疑いがあります。
酸素量が少ないので一生懸命
エラ呼吸を増やそうとする
のです。

酸素が少ない状態で
口をパクパクさせ続けたら、
人間でも体力が消耗してしまいます。
そのため、そんな状態が見られるようになったら酸素供給をしてあげましょう。

ドジョウなど一部の魚は
腸呼吸や肺呼吸ができるので、
水中の酸素が少なくなると
空気を吸い込みます。

ドジョウが空気を吸い込むようになったら
他の魚は酸欠気味なので注意してみましょう。

油膜が発生するとき

油膜にはエアーションが1番効果的です。
油膜を分解させて除去します。
酸素供給によって
活性化したバクテリアも
油膜を分解してくれるので、
油膜が発生したらエアーションをしましょう。

水温が上がりそうなとき

夏になって水温が上がると
生き物が死んでしまうことがあります。
水温が上がると水中の酸素量が
減ってしまい、酸欠になる
からです。

そのため水温が上がりそうな日は
エアーションをして強制的に
酸素量を上げるようにすれば、
酸欠を防ぐことができますよ。

夏場に部屋を留守にして閉め切るときは
試してみましょう。

酸素供給するときの注意点

水が跳ねる

エアーションや、フィルターの排水口など
酸素を供給しようとすると水が跳ねます。

水槽にフタをしていない場合は、
思ったよりも広い範囲に飛び散っている
可能性があります。
ガラス蓋をしてみると分かりますが、
ガラスに水滴がかなり付きます。
そのため水が跳ねそうなところは
必ずフタをしましょう。

CO2添加の効果が薄れる

水草水槽でCO2を添加しているときには
酸素供給をすると効果が薄れる
可能性があります。

二酸化炭素は水に溶けにくいので
エアーションとともに
空気中へ逃げてしまうのです。
せっかくCO2添加させていても、
無駄になってしまいます。

CO2を添加しているときには
ライトが付いてないときに
エアーションするなど工夫が必要です。

できればタイマー制御

24時間酸素を供給し続けるのもいいかもしれませんが、やはり音が気になります。
水が跳ねる音や水が落下する音は気になります。

そのためタイマーなどで
時間制御できれば、
家にいないときにエアーションするなど
音が気にならなくなります。

生き物用のエアーションであれば
1日6時間以上、
油膜対策であれば1日1時間程度で
効果があります


オススメはエアーポンプ!

水槽への酸素供給方法について
いろいろ紹介しましたが、
オススメなのがエアーポンプを使う方法です。

エアーポンプの種類がたくさんあるから

エアーポンプには各メーカーから
水槽サイズに合わせて種類がたくさんあります。
そのため、目的に応じて
空気を送り込む量が調節できるので便利です。

エアーストーンがいろいろあるから

空気を細かくするエアーストーンにも
種類がたくさんあります。
よくある丸いものから
細長くてカーテン状の泡を出すものまで
さまざまです。

どの範囲に酸素供給したいかを
考えながら、
変えたいときはエアーストーンを
変えるだけです。

エアーストーン自体高価なものでないので、いろいろ集めてみると便利ですよ。


場所を変えられるから

水槽の特定の場所にエアーションしたいときや、複数の水槽にエアーションしたい時があると思います。
そんなときにもエアーポンプが便利です。

エアーストーンを固定する場所を
変えればいいだけです。
また、分岐弁を使えば
複数の水槽に同時エアーションもできますよ。


時間制御ができるから

エアーポンプは電源でオンオフできるのでタイマー制御できます。
フィルターで酸素供給するときは
24時間ずっとそのままですよね。

エアーポンプだと1日1時間だけとか
6時間だけとか制御しやすいのでオススメです。


さいごに

ブクブク以外の酸素供給方法についてまとめました。
水槽には酸素が必要なので
この記事の方法を参考にしてみてください。