この記事には広告を含む場合があります。
記事内で紹介する商品を購入することで、当サイトに売り上げの一部が還元されることがあります。
またこの季節がやってきました。
アクアリストにとって辛い季節「夏」です。
高水温によるトラブルも多くなります。
夏場の水温管理が難しいのは
温度を下げる方が大変だからです。
この記事ではSNS総フォロワー80,000以上のアクアリストである私が、実際にやっている夏場の水温管理方法について紹介します。
最終手段も教えます
①冷却ファンは手軽に使える
②水槽用クーラーが理想
③部屋のクーラーは楽
④保冷剤は最後の手段
夏の高水温が水槽にどのような影響があるか考えていきます。
一般的なアクアリウム水槽の適温から見て行きます。
水槽の適温
アクアリウム水槽の適温です。
熱帯に生息する魚でもこのくらいです。
水温がこの幅に収まっているのであれば
トラブルが起きていても水温が原因とは考えにくいです。
日本の夏は35度を超えることが珍しくないので
水温も30度を超えてしまうことがあります。
高水温になると起こるトラブル
高水温のトラブルとして最も多いのが
魚・エビが死んでしまうことです。
なぜ死んでしまうかというと
ズバリ「酸欠」です。
水温が高くなると水に溶けている
酸素の量が少なくなっていくのです。
その結果、酸素不足になって死んでしまうのです。
生体だけでなく水草も枯れてしまいます。
初心者にもおすすめされている
ミクロソリウムは高水温によって
「シダ病」が発生しやすくなり、
全滅することもしばしばあります。
これからいよいよ本題に入ります。
冷却ファンを使う
・価格が安い
・どの水槽でも設置できる
・省エネ
・効果が小さい
・音が大きい
水槽用の扇風機です。
水槽の縁に引っかけて使用します。
冷却ファンによって水温が下がる仕組みは
「気化熱」です。
水は蒸発する際に熱を放出し、
この熱を放出することによって
水温が下がります。
冷却ファンによって蒸発を促進することで
水温を下げることができるのです。
あくまで気化熱で水温を下げるので
湿度が高いとその効果が小さくなってしまいます。
最大でも4℃下げるくらいの効果しかありません。
水槽用クーラーを使う
・冷却効果が大きい
・一定の水温を維持できる
・見た目がスッキリ
・高価
・電気代がかかる
・本体からの熱が大きい
次に紹介するのが水槽用クーラーです。
外部フィルターなどに設置するものです。
直接的に水を冷却するので
冷却効果が最も大きいです。
また、サーモスタットと使えば
設定温度を維持できるのもメリットのひとつです。
ただしクーラー本体から排熱があることや
外部フィルターの流量低下など
デメリットもあります。
部屋のエアコンをつける
・複数の水槽を管理できる
・他のアクア用品が必要ない
・長期外出時に効果が無くなる
・20℃以下などの水温は無理
水槽がある部屋のエアコンをつける方法です。
部屋全体を冷やすことで水温上昇を抑えます。
27℃設定のクーラーでも
25℃~28℃に水温を保つことができます。
部屋にある水槽すべてを管理できるのが
最大のメリットです。
冷却ファンやクーラーを
複数個買う必要がないのです。
デメリットとしては20℃など、
より低い水温にはできない点です。
また、外出時などエアコンがついていないと効果はありません。
ここまで解説した以外に
水温上昇を抑える工夫を紹介します。
ライトを水面から遠ざける
水槽を照らすライトはかなり熱くなります。
それによって水が温められ
水温が上昇してしまいます。
それを避けるためにライトリフトを使用します。
ライトを水面から遠ざけることで 水温上昇を抑えるのです。
エアーションをする
高水温の問題として酸素不足によって
生体が死んでしまうと解説しました。
エアーションをすることで
溶存酸素量を増やし、
酸欠のリスクを軽減させるのです。
エアーポンプで直接空気を送っても良いですし、
フィルターの排水を工夫しても良いでしょう。
ここまで水温を下げる方法を紹介しましたが、
急に気温が上がった時など、
いきなり水温が上がってしまった場合は
対応しにくいものです。
そんな時、筆者は保冷剤を使って
水温を下げています。
反対意見も多い保冷剤を使った冷却方法ですが、
少し工夫をすれば問題なく使えます。
この方法が使える環境
- 外部フィルターを使っている
- 水槽用クーラーを使っていない
用意するもの
私は100円ショップで見つけた
バケツを使っています。
ぴったりのものよりは
ゆとりのある大きなを用意しましょう。
これも100円ショップで手に入ります。
2,3個用意します。
方法
丸いバケツを用意した場合は
凍らせる時に保冷剤の中心部を 凹ませるのがポイントです。
真四角の容器であれば
そのまま真っ直ぐ凍らせましょう。
買ってきた容器を
外部フィルターに入れます。
これで準備は完了です。
容器とフィルターの間に
保冷剤を入れます。
容器を使うことで
保冷剤を支えるだけでなく、
保冷剤とフィルターとの
接地面を大きくするのです。
また、結露した水滴で
ベタベタになるのを防ぎます。
さいごに保冷剤を入れて終了です。
2,3個用意したのは代えです。
タオルで包むことでフィルターの
冷やし過ぎを防ぎます。
直接入れてしまうとろ材にいる
微生物へのダメージが増して
濾過能力が低下する可能性があります。
保冷剤を直接水槽に入れる方法との違い
保冷剤を使う冷却方法を検索すると
水槽の飼育水の中に直接入れる方法を
紹介している記事もあります。
ただしその方法は批判が多いです。
今回紹介した方法はどう違うのでしょうか?
解説していきます。
直接保冷剤を入れる方法が非難されるのは
急激な水温低下によって生じる
魚やエビへの影響です。
保冷剤付近が10℃以下になってしまうためです。
それに対してフィルターと容器の間に
保冷剤を入れる入れる方法では、
タオルで包んでいることもあり、
過剰に冷やされることはありません。
水槽に保冷剤があるのは不自然ですよね。
外部フィルターと容器の間に入れるので
見栄えが変わることはありません。
水槽に入れたものを食材が入った
冷凍庫に入れることに抵抗がある人もいます。
特に同居人がいる場合は反対されることもあります。
一般的な方法からマイナーな方法まで
水温を下げる方法を紹介しました。
特に最後の保冷剤を使う方法は
リスクを最小限に留めようと工夫していますが、
最終手段として使うべきです。
がんばってこの夏も乗り越えましょう!