水草だけの水槽は魚なしでも成り立つ?水草水槽に生き物を入れないメリットと入れた方がいい生き物を紹介します

この記事には広告を含む場合があります。

記事内で紹介する商品を購入することで、当サイトに売り上げの一部が還元されることがあります。

水草をメインにした水槽は
華やかできらめく気泡が魅力的です。
水流になびく水草はキレイですよね。

そんな水草水槽は魚を
全く入れなくてもいいのでしょうか?
なんとなく水槽に魚がいないのって
違和感がありますよね?

この記事では水草水槽で
魚を入れるべきかどうかを
検討していきます。

POINT

①魚を入れなければ水槽は汚れにくくなる
②水草育成に必要な栄養素は魚を入れた方が自然に供給される
③水草水槽には少なめに入れた方がいい
④オススメの生き物はミナミヌマエビ・オトシンクルス・石巻貝

魚がいない水槽のメリット

①エサやりをしなくていい

魚がいなければエサをあげなくていいので
手間がかかりません。
魚を飼っていると2日に1度以上は
エサをあげます。
もちろん魚はかわいいのですが、
出張や旅行などで家を不在にすることが
多い人だとなかなか難しいですよね。

自動給餌器もあるのですが、
エサの量の調整が難しいです。

②水槽が汚れない

魚を飼っていてエサをあげると
食べ残しなどで水が汚れていきます。

ついついエサは多く与えすぎてしまうので、どんどん水が汚れていきます。
水が汚れるとコケだらけになったり、
水が濁ることがあります


その点、魚がいなければ水が汚れることは少なくなります。

水槽がすぐ汚れてしまう時の原因は?日頃気をつけるべきポイントをまとめました

③水草の食害がない

水草を育てていると飼っている魚が
かじってしまうことがあります。
特に金魚など草食や雑食の魚に多いです。
せっかくキレイに育っていた水草が
食べられてしまうとショックです。

魚によっては砂をほじくり返して
水草を抜いてしまうものもいます


魚とアクアリウム水槽の関係

実は魚を入れると
水草がキレイに育つこともあります。

水草の成長には
「窒素・リン・カリウム」
という3大要素が必要です。

この3大要素がバランスよくあることで
水草はキレイに育ちます

これらの3要素は魚のエサやフンに含まれています。
そのため魚を飼っているだけでも
3大要素が供給されて
水草がキレイに育つのです。

3大要素は水草用肥料からも供給できますが、過剰に与えすぎるとバランスが崩れてしまい、水槽が汚れる原因となります。
魚を入れるとバランスを保った
ちょうどいい環境になりますよ

結論:水草水槽には数匹魚を入れた方がいい

魚を入れないメリットはありますが、
水草のことを考えるならば
魚を入れた方が管理しやすくなります


先ほど説明した水草育成に不可欠な
3大要素(窒素・リン・カリウム)
水槽内では減っていく一方で、
外部から肥料などで供給する必要があります。

その点、魚を飼っていれば
肥料に頼らずに自然なバランスで
供給してくれます

この自然なバランスがとても大切で、
肥料など調整剤を使うと
バランスが崩れてしまい、
水槽がコケまみれになることもあります。
そのため水草水槽には魚が必要なのです。

ただ魚の数が多すぎても
トラブルの元になるので
少なめに入れるのがポイントになります


オススメの生き物

水草水槽には注意すべき生き物

鑑賞魚はいろいろな種類がいます。
どんな魚でも水草水槽に入れていいわけではありません。
入れない方がいい魚もいます。

肉食性の強い古代魚や
大きな魚はフンの量が多く
水が汚れてしまいます

またドジョウやコリドラスは
砂を掘り返してしまうので、
避けた方がいいですよ。

ドジョウの飼い方まとめ~どじょうの生態や種類など飼育環境を解説します~

コケを食べてくれる生き物

オトシンクルス

ナマズの仲間で吸盤状の口で
ガラス面や流木についたコケを
食べてくれる魚です。
コケ取り生体の代表的な魚です。
性格はかなりおとなしいので
他の生き物との混泳にも向いています。

サイアミーズフライングフォックス

見た目はオトシンクルスに似ていますが、
こちらはコイの仲間です。
オトシンクルスが食べない
黒ひげコケや糸状コケも食べてくれます。
最大で12cmくらいまで大きくなりますが、小さな水槽で飼っていればそこまで大きくならないようです。

ブラックモーリー

真っ黒な魚です。
メダカの仲間で
水槽で繁殖することもありますよ。
水槽の油膜や藍藻など、
他の魚があまり食べないコケも食べてくれますよ。

ミナミヌマエビ

日本の川や池にも生息するエビです。
水槽に生えたコケをハサミで摘んで
食べてくれます。
寿命は1年ほどですが、
水槽の中でどんどん繁殖してくれます。
よく比較されるヤマトヌマエビと比べて
コケ取り能力は低いですが、
あまり大きくならないので
水槽の中でも目立ちませんよ。

水槽の掃除屋ミナミヌマエビの飼い方・繁殖・抱卵 総まとめ

石巻貝

水槽のガラスについたコケを
よく食べてくれます。
石巻貝も水槽で活躍してくれる
代表的なコケ取り生体です。
ライト点灯時などびっくりして
ひっくり返ってしまうと
自力では起き上がることができないので
死んでしまいます。
また繁殖には海水が必要なので
孵化しない卵を産みつけてしまいます。
掃除すればキレイに取れますよ。

キレイな魚

ネオンテトラ

熱帯魚といえば思いつくのが
ネオンテトラです。
ネオンのようなメタリックブルーが
キレイですよね。
アクアリウムショップで
安価で売られていますし、
人工のエサも食べてくれる
飼いやすい魚です。
もともとアマゾンにいる魚ので
冬はヒーターを入れて水温を保ちましょう。

ベタ

タイ原産の魚で、
現地では「闘魚」として人気があります。
青や赤い体色とキレイなヒレが特徴です。
ベタはナワバリ意識が強い魚です。
気性がとても荒く、
オスどうし同じ水槽に入れると
どちらかが死ぬまで戦い続けます。
そのため基本的には単独飼育となります。
また、水流が苦手なので
フィルターの排水には気をつけましょう。

水草水槽をキレイに管理するポイント

水草育成には魚飼育がよいと
解説してきました。
魚を入れるのであれば
日頃から気をつけるポイントを押さえて
キレイな水槽を維持することが大切です。

魚を飼うのであれば特に
設置するフィルターも大切になってきます。
外部フィルターであれば水草育成に
必要な二酸化炭素を添加できますし、
ろ過能力も高いですよ。
下の記事でいろいろまとめていますので
参考にしてみてください。

【必見】アクアリウム水槽のフィルターの解説 〜全種類の特徴から目的別の選び方〜

さいごに

水草水槽での生き物を入れるかどうかの検討をしました。
何も生き物を入れないメリットもあります。
しかし生き物を入れた方が
栄養素のバランスが良くなって、
キレイに水草が育ってくれます。