アクアテラリウム・パルダリウムの蒸れ対策!水槽にPC用ファンを設置して空気を循環させる

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アクアテラリウム
パルダリウム
ビバリウム

両生類を飼ったり植物を育てたり
川を再現したり。
維持管理している方も
多いのではないでしょうか?

そんな水槽を維持しているときに
直面する蒸れ

ふと
ふと

今回は水槽内に空気の流れを作り出すPCファンを紹介します

PCファンを使うPOINT

①種類が多く風量を選べる
②コンパクト
③音が静か

アクアテラリウム管理の問題点

湿度が高い環境を好む植物や
生体を入れている場合、
水槽やゲージを閉めきります。
そんな閉め切った環境では
空気が循環できないので
空気が淀んでしまいます。

すると照明ライトで
水槽内の温度が上がって
水槽の中がサウナ状態、
つまり蒸れてしまう
のです。

蒸れとは高温で多湿、
空気が淀んだ状態です

夏場は特に気温も高くなり、
水槽内が蒸れやすくなります。

自然界では常に蒸れるという
環境は稀です。
湿度が高いままで風が全く吹かないという環境はあり得ないのです。

【アクアテラリウムから異臭が?】水槽が臭いがキツくなってきたときの対処法をまとめました

蒸れによる影響

カビが繁殖する

水槽の流木は湿気の多い環境では
カビが繁殖しやすくなります

カビが繁殖すると胞子が舞ったり、
生き物が病気になったりするので
発生しない方が良いです。

植物がダメになる

高温高湿の環境では
すぐに枯れてしまいます。
サウナの中では
どんな植物も育てないです。
どんなに高湿度を好む植物も枯れます。

基本的に湿度が高い環境は
低温に保たれていることが多い
のです。

ガラス面が曇る

これは鑑賞上の影響ですが、
閉め切った水槽では
すぐにガラス面が曇ってしまいます。
いざ水槽を見ようとしても見えません。

その状態のまま放置すると
水カビがこびり付いて
余計に鑑賞しにくくなります。

水槽のにおい

水槽内が閉め切られると
土などの臭いもそのままです。
ある程度なら問題ないですが、
一定時間以上そのままだと
臭いが漂ってきます。

PC用冷却ファンについて

蒸れ対策にはさまざまな方法がありますが
今回はPC用の冷却ファンを
使う方法にしました。

パソコン用に作られている扇風機です。
なかなかなじみがないと思いますが
他の方法との違いを次にまとめます。

一般的な蒸れ対策方法

パルダリウム・ビバリウム用のケージを使う

パルダリウム用の水槽は
上部に通気口が開いています
通気口があるだけでも
水槽内の湿度調整の役割を担うため
蒸れを大幅に軽減できます。

水槽用冷却ファンを使う

水槽用の冷却ファンを
水槽上部に取り付けることで
水槽内に適度な空気の流れが生まれます。

空気が循環することで
蒸れを軽減できます。

アクアリウム用の冷却ファンは
かなり種類多く売られています。

PCファンを使うメリット

ではPCファンを使うメリットは
なんなのでしょうか?

アクアテラリウムに最適な風量

水槽用の冷却ファンは水面を波立たせて
蒸発させて水温を下げるものです。
そのため基本的に風が強いのです。
アクアリウム用に開発されたものですしね。

一方PCファンは種類がたくさんあるので
水槽にあった最適な風量のものを

選ぶことができます
回転数がちゃんと表記されているので
分かりやすいです。

コンパクト

アクアリウム用の冷却ファンは
水槽の枠に引っ掛けて
取り付けるタイプが多いため
どうしても大きくなってしまいます。
大きすぎて冷却ファンが
目立ちすぎてしまいます。

PC用冷却ファンであれば
コンパクトなものがあり、
目立ちすぎません

音が静か

パソコン用に作られたPCファンは
静音性に優れています。
水槽で使うような小さなものであれば
アクアリウム用の冷却ファンよりも
かなり音が小さいですよ。

PCファンのデメリット

防滴でない

あくまでPC用のため
水滴が付いてしまうと
故障する可能性があります


湿度が高い環境の中で使用しただけでも
壊れてしまうこともあるかもしれません。

設置場所に工夫が必要

基本的にPC用なので
水槽に設置するのに工夫が必要です。

よくやられているのは水槽に網フタをして
その上にPCファンを置く設置方法です。
湿度を保つために設置個所以外は
アクリル板などを設置します。

ビバリウム用の水槽前面が開くタイプの
水槽ではこの方法で良いですが、
そうでない場合は水槽を開けるのが
面倒になってしまいます。

自作PCの知識が必要なことも

PC用ですので接続端子が3ピンなど
自作PCの知識が必要な場合があります。
電圧や電流などちゃんと合ったものを
使用する必要があります。

実際に使ってみる

使用するPCファン

ELUTENG社の冷却ファンを購入しました。

POINT

①縦横4cmというコンパクトさで水槽上においても邪魔にならない
②風量を3段階に調節できる
③USB接続なのでお手軽

以上のポイントで購入を決めました。

導入

届いたパッケージがこれです。
この時点でもコンパクトさが分かります。

コードの長さは1m。
少し足りないので延長コードを使います。
USB接続なのがうれしいです。

水槽の角に配置します。
枠付きの水槽なのでちょうど良い設置場所がありました笑。

このとき空気が出る向きを上にして
水槽内の空気を吸い出す
イメージで置きます

逆かと思うかもしれませんが、
風を送るように設置すると
今度は風の当たりすぎで
悪影響が出てくるのです。
乾燥しすぎてしまうなどです。

そのため基本的には
風を吸い出すようにして
水槽内を循環させます。

稼働時間

基本的にはタイマーで
照明が点灯している時間に稼働させます。
24時間稼働でもいいのですが
ガラス蓋での締め切りなので
乾燥しすぎてしまうのです。

使ってみた結果

ファンがないとガラス面全体が曇ってしまうのが…


ファンを回すとかなりクリアに。
「中」にして回していました。

夜に水槽を鑑賞するときに
PCファンを稼働させると
10分くらいで曇りがなくなります

まとめ

PC用冷却ファンをアクアテラリウムに設置することで
蒸れの大幅な軽減が見込めます。

また、水槽用の冷却ファンと比べて
コンパクト・種類が豊富・安価であることから
PC用冷却ファンをお勧めします。