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陸地と水辺の両方が
楽しめるアクアテラリウム。
まるで自然風景を切り取ったかのような
水槽が楽しめます。
ただ実際に始めようと思っても
なにを用意して
なにから始めればいいか
分からないかもしれません。
そこでこの記事では
滝や川の作り方はもちろん、
維持管理しやすいアクアテラリウムの
作り方まですべて解説します。
①土台はスチレンボードを使うと便利
②水が漏れないように接着剤はしっかりと
③ポンプは取り外せるようにする
④水はけはとても大切
⑤空気を循環させる
※このブログはYouTubeを含めたSNS総フォロワー5万人以上の筆者がアクアテラリウムについて解説したものです。
アクアテラリウム(Aquaterrarium)とは
アクアリウム(Aquarium)と
テラリウム(Terrarium) を
組み合わせた造語です。
水槽内に水中部分と陸地部分の
両方を作り出すものです。
陸地部分には苔を植えたり、
滝を作ったりとレイアウトの幅が広がります。
最近ではYouTubeでも制作動画だったり、
カエルを飼っている動画をよく見かけますよね。
水槽
観賞魚用の水槽を用意しましょう。
100円ショップや雑貨屋などの容器だと
水の重さに耐えきれずに
割れてしまうことがあります。
30cmくらいの大きさなら
1,500円で買えますよ。
また水槽にはアクアリウム用と
アクアテラリウム専用の水槽があります。
アクアテラリウム専用の水槽は
前面のガラスが開放的になっていたり、
観音開きになっていたりと
アクアテラリウム・テラリウムに
適した構造になっています。
初めてならアクアリウム用の
普通の水槽がオススメですよ。
価格が安いですし、
もしアクアテラリウムをやめて
普通の水槽がやりたくなったとしても
同じ水槽が使えます。
水を循環させるポンプ
アクアテラリウムは水を流して
滝や川を再現できます。
そこで必要となるのが水中ポンプです。
水を汲み上げて水を流すことができます。
水中ポンプには水を循環させるだけでなく
水をろ過してキレイにしてくれる
フィルターも使えますよ。
オススメはGEXアクアテラメーカーです。
本体がかなりコンパクトなのと、
付属のホースが付いているので
色々なところから水を滴るレイアウトが
簡単にできます。
照明器具
アクアテラリウムにはアクアリウム用の
照明器具を使う必要があります。
どうしても水がかかってしまうので、
防滴性がある照明器具である
必要があるのです。
また、光にも白色や黄色などがあったり、
植物の成長に適したものなど
さまざまあります。
石や流木
水槽には石や流木を入れると
自然感がググッとあがります。
アクアリウムショップには
色々な種類の石や流木が売られているので
お気に入りを見つけてみましょう。
なお、川や海で拾った石や流木は
使わない方がいいですよ。
雑菌や虫の卵、農薬が
ついていることもあり、
水槽に入れてからトラブルが
発生しやすいです。
ネットショップでも売られているので
手に入りやすいです。
植物・苔
アクアテラリウムでは水中の水草と
陸地の植物の両方楽しめます。
育てやすい種類もたくさんあるので、
ぜひ植物を入れてみましょう。
そのほか必要なもの
- 水温計
- 砂利・砂
- ピンセットなど
- 水換え用品
そのほかには水温を測る水温計や
底に敷く砂利や砂などが必要です。
またメンテナンス用のピンセットや
水換えするときに必要なホースやバケツ、
タオルなども用意しましょう。
では早速アクアテラリウムの作り方を
解説していきます。
アクアテラリウムには
いろいろな種類があるので、
この記事では作るレイアウト別に
作り方をまとめます。
①陸地の作り方
大きめの石や流木を置きます。
石を置くときには
下にウールやマットを敷くと
良いでしょう。
石の重みを分散したり、
石が倒れて水槽が割れるのを
防ぐためです。
100円ショップでも売られている
ポリスチレンボードを使って
陸地を作ることもできますよ。
自作するのは面倒かもしれませんが、
慣れると思い通りのレイアウトが
できるようになります。
カッターと定規で
スチレンボードを切り出します。
水面より3cmくらい高い板を
切り出します。
平らだと人工物感があるので
少し曲げたり、
折り目をつけたりしましょう。
ボード表面に石を貼り付けていきます。
スキマを残さないように
重ねあるようにするのがポイントです。
あまり大きすぎる石は重すぎて
ボードが折れてしまうので
小さめの石を貼っていきます。
どうしてもできるスキマは
砂を貼ってしまいましょう。
水槽用の接着剤で土台を貼り付けます。
バクコーク(クリア)など水槽でも使える
接着剤を必ず使いましょう。
土台の接着剤が固まったら
できたスペースに軽石を入れて
陸地を完成させましょう。
軽石を入れる前には
必ず水洗いしておきましょう。
粉が出てしまうからです。
②川の作り方
川を作るときもスチレンボードを使うと
便利ですよ。
また、水の流れを作るときには
ポンプで水を上流側へ汲み上げる
必要があります。
今度は3枚のボードを切り出しましょう。
川の底と両側のパーツです。
それぞれのパーツを接着させます。
マスキングテープで仮止めをしてから
接着させるとやりやすいですよ。
写真では川の断面が見れるように
作ったので2枚だけで作っています。
川の底には砂を、
両側には石を貼り付けて
川を作っていきましょう。
砂を貼るときは接着剤を
ヘラなどで伸ばしてから
砂を落とすようにすると
貼りやすいですよ。
③滝の作り方
滝を作るときも
スチレンボードを使った方がいいですよ。
石を組んで作ろうとすると
どうしても隙間ができてしまい、
水が漏れ出てしまうからです。
滝を作るのは簡単です。
ポンプで汲み上げた水を受けて
流す部分を作るだけです。
先ほど説明した川のパーツが
途中で切れているイメージです。
滝の場合はこのときに
水槽に貼り付けます。
だいたいの水深と滝の落下点を考えて
パーツを貼り付けましょう。
特にポンプからの水がくる部分は
水が漏れないように要注意です。
水槽を傾けたりして
石を貼り付けていきましょう。
順番を逆にすると石のせいで
うまく固定できないことがあるからです。
滝は水槽の上の方に
設置するのでしっかりと接着させましょう。
④池の作り方
池はスチレンボードで
ボックスを作る必要があります。
少しでもスキマがあると
水が漏れて水がたまらないので注意が必要です。
写真のようにしっかり接着剤を塗りたくっていきましょう。
⑤水中の作り方
水中部分は底に砂や砂利を敷いたり、
石を置いたりします。
水草を植えても楽しいですよ。
川や滝があるときは水の流れで
砂が舞い上がってしまうことがあるので
注意しましょう。
水草も流れが強いところだと
抜けてしまうかもしれません。
★水まわりの作り方
水が流れる場所はしっかりと
接着剤を塗りましょう。
特にポンプからの水がくる
ホースの部分が大切です。
ホースの周りにも接着剤を
付けるだけでなく
周囲のガラス面との隙間など
スキマというスキマは
全部埋めてしまいましょう。
一度完成した作品も
ポンプのスイッチを入れても
思ったより水が流れないこともあります。
原因の多くは水漏れです。
そのため塗りすぎるくらい
接着剤を塗った方が安心ですよ(実体験)。
★ポンプは取り外せるようにしよう
ポンプは維持管理のために
取り外せるようにしましょう。
水の勢いが弱くなったり、
異音が出るようになったりと
なにかとトラブルの原因となります。
レイアウトを壊さないと
取れないと面倒です。
ポンプの配置は水槽角に
まとめるとレイアウトしやすいですよ。
①基本の構図を知ろう!
アクアテラリウム作品でも
基本の構図を守りましょう。
基本の構図とは
- 「三角構図」
- 「凸型構図」
- 「凹型構図」
です。
三角形の頂点を左右どちらかに
寄せたような構図です。
バランスが取りやすいので
初めての方にオススメの構図です。
また、ポンプのコード類も
三角形で隠せるので、
より自然なレイアウトが可能です。
三角形の頂点を
水槽の中心にもってくる構図です。
壁の支えがないのもあって
バランスが取りにくい
レイアウトになりますが、
シンプルで見応えのある構図です。
コード類が隠しにくいのが玉にきず。
水槽の中央を開けた構図で、
水槽に奥行き感が出ます。
よく見る水槽は
この構図であることが多いです。
②使う材料はそろえよう
アクアリウム用には
いろいろな石や流木の種類があります。
同じ水槽でいろいろな種類を
使わない方がいいです。
ごちゃごちゃなレイアウトになってしまい、統一感がなくなってしまいます。
同じ種類の素材であれば
色味もそろうので
より引き締まった水槽になりますよ。
③詰め込みすぎない
素材を集めていくとお気に入りの
流木や石がいくつか出てきます。
他にも好きな水草や植物も
増えていくでしょう。
1つの水槽にお気に入りを
すべて詰め込もうとすると
バランスが取れず、
せっかくの水槽が変になってしまいます。
そのためレイアウトは
全体のバランスを見ながら
調整しましょう。
④水はねに注意
滝を作るアクアテラリウムでは
特に水が跳ねます。
水が跳ねると水槽周りにも
影響が出るのでフタは必要です。
また、水槽の前面ガラスに
水が跳ねるようなレイアウトだと
見るときに不便です。
レイアウトする時には
前面のガラスに水が跳ねないように
工夫する必要があります。
ここまでアクアテラリウムの作り方と
レイアウトのコツを解説してきました。
ここでアクアテラリウムの
天敵について話します。
ズバリ、天敵は「カビ」です。
アクアテラリウムのような
適度に水が保たれている環境は
カビにとって繁殖しやすい場なのです。
見るための水槽に
カビが生えていたら嫌ですよね?
次の章ではカビが出にくい
維持管理しやすくするための
コツをまとめます。
水はけをよくしよう
陸地の水はけはよくしましょう。
カビの発生だけでなく、
植物の根腐れ防止にも役立ちます。
水はけを良くするには
①陸地を高くする
②陸地の構造を工夫する
方法があります
水面から陸地を5cm以上高くしましょう。
陸地を高くするだけでも
その分水に浸からない部分が広がるので
カビや根腐れの発生が防げますよ。
陸地自体を水はけの良い
構造にしてしまいましょう。
水に浸かる部分には軽石や溶岩石を、
地上部分には赤玉土を入れる構造です。
陸地すべてを赤玉土にすると
だんだん玉が崩れていって
泥のようになってしまいます。
すると根腐れで起こして植物は
枯れてしまいます。
そのため水に浸かる部分は
崩れない軽石や溶岩石に
してしまった方が良いのです。
空気を循環させよう
水槽の中は空気がこもりやすくなります。
湿度を保ったままライトで
空気が温められて蒸れてしまいます。
蒸れるとカビが発生しやすくなるだけでなく植物も育たなくなってしまいます。
水槽の中には空気の流れを
作り出してあげる必要があります。
そんな時に使えるのが
PC用の小型ファンです。
小型なので風量も強すぎません。
ポイントは風が出る方を
水槽の外に向けて設置することです。
直接水槽内に風邪を当ててしまうと
乾燥しすぎてしまいます。
水槽内の空気を吸い出すように
設置します。
水の吸い込み口に注意!
ポンプの吸水口にゴミが溜まると
水の勢いが弱くなってしまいます。
吸水口には大きなゴミが直接吸い込まないような構造にしましょう。
私がよくやるのは吸水口周りの
空間を確保するため、
ひと回り大きなスペースを
鉢底ネットで作ります。
鉢底ネットである程度のゴミは
取り除けるので
ポンプが詰まることはありません。
また吸水口を水槽の底から
少し浮かすことも大切です。
砂を吸い込むとモーターに詰まって
動かなくなることがあるからです。
ポンプをセットする時には
吸水口周りの空間を確保することと、
水槽の底から少し浮かすことを
忘れないようにしましょう。
直射日光はNG
照明代わりとして直射日光が当たる場所に水槽を置いたらいけません。
紫外線で水槽のシリコンが劣化しますし、
コケが発生しやすくなります。
水槽の置き場所には気をつけましょう。
生き物を入れる前に試運転しよう
水槽のレイアウトが完成したからといって
すぐに生き物を入れない方がいいです。
気をつけていても有害なものが
入っている可能性もあるからです。
1週間程度はポンプを稼働させつつ
様子を見ましょう。
毎日少しづつ水換えしたほうがいいですよ。
カビが発生した!
とりあえずカビをピンセットなどで
取り除きます。
面倒でなければ定期的に
取り除く対応で大丈夫です。
発生しにくくするのであれば
発生しやすい場所の近くで
ファンを回して空気を循環させます。
水がにごった!
水換えをしましょう。
にごるのにも原因がさまざまあって
流木のアクが出て黄ばんでしまったり、
水がフンなどで汚れて茶色くなったり、
水質が急変して白く濁ったり。
どんな原因であっても
とりあえず水換えをしましょう。
水がにごっても定期的に水換えをして
時間が経てば治ることが多いですよ。
水槽が臭う!
アクアテラリウムを始めると
臭いが気になる時があります。
カビ臭かったり、
土臭かったり青臭かったり。
ある程度は仕方がないことですが、
部屋中に充満するようなら問題です。
腐葉土のような土があるなら
取り除いたり、水槽を掃除してみましょう。
生き物が死んでしまう!
生き物の死骸は取り除きましょう。
まだ生き物がいるのであれば
水換えをします。
原因がはっきりと分かるのであればいいですが、分からない時には様子を見るためにも毎日1/3程度の水換えをしましょう。
被害が収まらないのであれば
原因は水槽の根本にあることもあるので
最悪の場合は作り直すしかありません。
水が出なくなった!
ポンプが詰まっています。
水が出てくるホースに貝が入り込んでいたり、水を吸い込むところにゴミが溜まっていませんか?
もしかしたら砂を吸い込んで、
モーターに挟まっているかもしれません。
一度ポンプを取り出してみて
原因を探してみましょう。
ほかには接着剤が劣化して
水が漏れているかもしれませんので
水の流れるところをよく見てみましょう。
アクアテラリウムの作り方を
すべてまとめてみました。
アクアテラリウムと一言でいっても、
川や滝、池などさまざまな要素があります。
アクアリウムとはまた違った良さが
あるのでぜひ始めてみてください。