アク抜きをしないと水槽崩壊する!?流木をアク抜きをする理由と正しい方法

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左:水入れ直後、右:1週間後

流木をアクアリウム水槽に入れると茶色くなったり、
黄ばんだ水になってしまいますよね?
左の写真が水を入れた直後、
右が1日経った様子です。
そうならないように行う作業が
「アク抜き」です。

ふと
ふと

アク抜きする理由と方法についてまとめていきます

流木のアク抜きとは?

「アク抜き」という言葉は
料理で聞いたことがあると思います。
料理の世界では素材に含まれる
えぐみや渋みを取り除くことを言いますよね。

アクアリウムの流木については、
水槽の水が茶色くなってしまう原因となる
タンニンなどの腐食酸など(アク)を取り除く作業です。
流木本体はは枯れた樹木の分解されにくい
硬い部分が残ったものですが、
アクは簡単に言えば
流木のやわらかい部分が
分解されてすき間に残った物質です。

流木のアク抜きをする理由

流木のアク自体は
自然界に普通に存在しているので
生体にとっての影響は少ないそうです。
ではなぜアク抜きをするのでしょうか?

黄ばんだ水をクリアにするため

第一の理由は見栄えが悪いからです。
アマゾン川を再現したような水槽の場合は
あえて茶色い水(ブラックウォーター)で
維持することもあります。
しかしその他の場合では
茶色く黄ばんだ水では
汚く暗い印象になってしまいます。
黄ばんだ水で泳ぐメダカは見たくないですよね?
私たち鑑賞者の都合が一番の理由です。

流木内の不純物を取り除くため

他には流木の中に含まれている
有害な不純物を取り除くことが理由です。
流木の多くは自然採取なので
良からぬ化学物質が含まれている可能性があります。
そのような不純物を事前に取り除くために
アク抜きをしています。

アク抜きしないとどうなるのか?

アク抜きをしないとどうなるのでしょうか。
アクの主成分が腐食酸だった場合、
生体には確かに影響ありません。

しかし有害物質が含まれていた場合、
最悪全滅というケースも考えられます。
また、流木に含まれていた微生物が
異常繁殖して別の問題のきっかけにもなります
そのためアク抜き済み流木でなければ
アク抜きをするのがベターです。

一般的なアク抜き方法

水に浸けて置いておく

アク抜きまでにかかる時間

2週間以上

方法

流木が入る容器に水を張り、
流木を浸けておく方法です。
最も一般的かつ簡単なアク抜き法です。
流木が浮いてしまう場合は
重しを乗せて流木を完全に沈めるようにしましょう。

デメリットは時間がかかることです。
流木を購入してから使用できるまで
おおよそ2週間以上かかってしまいます。
その間も定期的に水を入れ替えたりと
意外と手間がかかります。

アク抜き剤を使う

アク抜きまでにかかる時間

1週間以上

方法

方法は水に浸けるものと同じですが、
水にアク抜き剤(主成分は重曹)を入れます。
これを使用すると早くアクを抜くことができます。
ただ、使用する前には
アク抜き剤を抜く作業をしなければなりません。
アク抜き剤を抜く作業
ややこしいですね。
アク抜き剤は水質を
少しアルカリ性に傾けてしまうのです。

活性炭を入れる

** アク抜きまでにかかる時間

1週間以上

方法

アク抜き剤でなく、不純物を吸着してくれる
活性炭と呼ばれるものを入れる方法です。
吸着するだけで茶色い水が
徐々にクリアになっていきます。
徐々に吸着量が減っていくので
2か月ごとに交換する必要があります。
おすすめの方法です。

煮沸する

アク抜きまでにかかる時間

30分

方法

鍋で流木を煮る方法です。
水に浸ける方法よりも
短時間でアクを抜くことができるだけでなく、
流木の殺菌も同時にできます
沸騰した状態で20分ほど煮ます。
これもおすすめの方法です。

しかし流木用の鍋を用意しなければならないことや、
鍋に入りきらない流木はできないこと、
流木の種類によってはタールという
生体に有害な物質が出てしまうことがデメリットです。
オールドブラックと呼ばれる流木が該当します。

最適なアク抜き方法

筆者のおすすめするアク抜き方法は、
「煮沸」+「活性炭」です。
殺菌効果もある煮沸で大まかなアクを取り、
その後、活性炭で取りきれなかったアクを吸着させます。

さいごに

流木のアク抜き方法をまとめました。
基本的には煮沸した方が良いと考えていますが、
流木の種類によっては煮沸によって
別の有害物質が出てしまうこともあるため注意が必要です。
アク抜き方法にはさまざまあるので
それぞれの特徴に合わせて使い分けましょう。