陰性水草のためのCO2添加 ~必要な器具からセット方法まで解説~【アヌビアス・ミクロソリウム・ブセファランドラ】

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陰性水草水槽を維持しています。
アヌビアス・ミクロソリウム・ブセファランドラなど
コレクションとしても
だいぶ集まってきました。
ただ、やはり成長が遅いです。
そこでこの度、
CO2添加をしてみることにしました。

ふと
ふと

どんな方法があるかや、機器の選び方、添加設定までまとめます

アクアリウムとCO2

CO2添加とは?

水草の成長にはCO2が欠かせません
自然界では川の流れや水面から自然とCO2が
水中に取り込まれます。

一方、アクアリウム水槽は自然と比べると
かなり小規模なために
取り込まれるCO2には限りがあります
そのために強制的にCO2を添加することによって
水草の成長を促進させます。

CO2添加の目的

成長を促進させる

水草は光合成によって成長します。
光とCO2から
タンパク質と酸素を作り出します。
先ほども説明したように
水槽内ではCO2が不足しがちなので
強制的に添加することで成長を促進します。

CO2が必要ないといわれる
陰性水草でも
成長が早くなったり
キレイに成長してくれたりと、
CO2添加でのメリットはあります。

弱酸性化させる

CO2が水に溶けると
少し酸性に傾きます。
これが水草には特に重要で、
水草の調子が良くなります。
弱酸性の水を好む水草が多いのです。
そのため色味が良くなりますし、
枯れにくくなります。

CO2添加のデメリット

コストがかかる

お金がかかります。
特に導入コストは2万円弱と
どの水槽用品よりも高いです。
CO2添加を迷う理由の大半が
この理由だと思います。

設置スペースが必要

CO2添加するときには
ボンベを利用することが多いです。
ランニングコストを抑えようと
ミドボン(居酒屋にあるような緑のボンベ)にすると
置き場所に困ってしまいます。

コケも成長する

添加によって成長するのは水草だけではありません。
やっかいなコケも成長させてしまいます。
水が汚れて富栄養化しているときには
爆発的に増殖してしまいます。

CO2添加方法にはどんな方法があるのか

CO2添加方法には
大きく分けて3つの方法があります。
多くのアクアリストがやっていて、
一番のオススメは①のボンベタイプです。

①ボンベタイプ

中にCO2が入れられているボンベから
エアーホースで水槽に添加する方法です。
ボンベ自体はアクアリウムショップはもちろん、
ホームセンターのペットコーナーでも売られています。

ふと
ふと

もっとも一般的な添加方法です

メリット

効率よく添加できる

一式をそろえるだけで
効率よくCO2を添加できます。
スピコンと呼ばれる調節器で
添加の量も調整したり、
タイマーで添加する時間を決めたりと
使いやすい方法でもあります。

デメリット

高い

一般的な方法であるということで
イメージ通り高いのがデメリットです。
最近は一式そろって1万円以下で 購入できるものも増えました
しかしこだわると高くなります。

ふと
ふと

相場は1万5千円くらいでしょう

②発酵タイプ

砂糖とイースト菌と水で
CO2を発生させる方法です。
ペットボトルに材料を入れて
しばらく経つと泡が出てきます。
これがCO2です。
これをホースに繋げて水槽に入れれば
添加することができるのです。

メリット

安い・おてがる

なりより材料が安いので
お金をかけずにCO2添加できます。
ペットボトルを加工して
水と砂糖とイースト菌を入れるだけです。

ふと
ふと

CO2添加を迷っている方は
とりあえずこの方法をしてみるのもありです

デメリット

調節できない

ボンベタイプとは違い調節できません。
気温によって量が変わります。
むりやりスピコンをつけると
圧に耐えられなくなり破裂する危険があります。
24時間添加しっぱなりなので
ライトを切っているときに
生体が酸欠を起こす危険もあります。

手間がかかる

発酵が進むとCO2が出なくなります。
そうするとまた材料を
入れなおさなければなりません。
2ヵ月に1度くらいの頻度ですが
意外と手間なのです。

③タブレットタイプ

水槽に入れるだけでCO2がでる
タブレットタイプです。
市販されています。

メリット

お手軽

タブレットを入れるだけの
超お手軽タイプです。

ふと
ふと

フィルターも入れてない超小型水槽で重宝されます

デメリット

小型水槽にしか使えない

多くが10Lに対して1粒いれるので
標準60㎝水槽では使いにくいです。
CO2の量も調整できず、
少量のためかなり効率は悪いです。

陰性水草水槽に最適な方法

いままでに紹介した中で
一番おすすめなのが
①のボンベタイプです。
多くのCO2がいらない陰性水草では
添加する量を調節できた方が、
水質のバランスを取りやすいのです。

導入してみよう

導入方法についてまとめます。

必要なものと金額

CO2導入に必要な機器と
導入にかかった費用をまとめてみます。

レギュレータ:9,400円

レギュレータとはボンベから出る
高圧の気体をある程度まで下げる役割を持ちます。
ふたを開けても一気に出ないようにします。

購入したのはクリスタルアクアの
SS-2GR01でスピコン・電磁弁が
一体となっています。

スピコンとはスピードコントローラーのことで
出る量を調節する機器です。
電磁弁はCO2添加を
したり止めたりできる機器です。

バブルカウンター:1,400円

スピコンで添加量を調節できても
基準がないとどれくらい出ているか
把握しにくいです。
そのためにバブルカウンターを使います。
出たCO2を拡散する前に
バブルカウンターに通すことで
1滴でるのに何秒かかったかを見るのです。
水草の説明に1滴/〇秒推奨と
書いてありますよね?
それです。

ディフューザー:1,800円

CO2を拡散するために使います。
細かい泡にしたほうが表面積が大きくなり、
水に溶けやすくなるのです。

耐圧チューブ:500円

ボンベから出るCO2は高圧なため、
耐圧チューブを使います。
レギュレータのサイズを
間違えないように気を付けましょう。

タイマー:1,000円

CO2を止めたいときに使います。
ライトを同じ時間帯にしています。

ボンベ(ミドボン):8,000円

CO2が入ったボンベです。
酒屋さんで購入できます。
ボンベ自体はレンタルで
返すときには保証金の5000円は戻ってきます。

アクアリウム専用のボンベもありますが
ランニングコストを考えたときに
ミドボンにしました。
これについては別の記事で書きます。

【入手手順と金額公開】酒屋でミドボンを借りて水槽に二酸化炭素を添加する方法

総額:22,100円

機器の繋ぎ方

①ボンベにレギュレーターをセット
②レギュレーターから電磁弁・スピコンの順で繋げる
③スピコンからバブルカウンター
④バブルカウンターから拡散器

ランニングコスト

電気代

電気代は電磁弁だけです。
それも0.25W。
24時間365日使っても 電気代は60円くらいです。
ほぼかからないといっても良いでしょう。

ボンベ交換代

5㎏のミドボンであれば
おおよそ1年半で交換しています。
1回の交換で3,000円かかるので
1年に換算すると2,000円です。

陰性水草に最適な設定とは?

ここで筆者の実体験をもとに
陰性水草での添加量や時間などを
まとめていきます。

標準60㎝水槽の場合

添加量:1滴/6秒

時間:7時間(照明と一緒)

筆者の設定(90㎝水槽)

現在、90㎝陰性水草に添加しています。
陰性水草は

  • アヌビアス(3種類)
  • ミクロソリウム(4種類)
  • ブセファランドラ(6種類)
  • ボルビティス(3種類)
  • クレピドマネス

です。

添加量:1滴/5秒

時間:6時間(照明と一緒)

この設定でコケ害など
CO2添加でのトラブルは起きていません。

ふと
ふと

時間が短いのは電気代を節約するためです笑

さいごに

陰性水草水槽でのCO2添加をまとめました。
必要ないかなと思うかもしれませんが、
添加すれば早くキレイに成長してくれます。
導入コストは高いですが、
ランニングコストは月200円くらいです。
長い目で見れば安くなるので
迷っている方はぜひ。