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初心者向けの水草で代表的なものが
アヌビアス ナナやミクロソリウムなどの
「陰性水草」と呼ばれる水草です。
陰性水草にもいろいろ種類があるので、
どれをすれば良いか迷うかと思います。
そこでこの記事では、陰性水草の特徴から
種類、育て方までまとめます。
陰性水草が大好きな筆者ができるだけ分かりやすく紹介します
①光が強くなくても育つ
陰性水草とはその名の通り、
「光の少ないところでも育つ水草」です。
水槽の中は自然界と比べて光が弱いです。
そのため、多くの水草は水槽の中では
うまく成長ができず枯れてしまいます。
そんな水槽の中でも成長できる、
耐陰性の高い水草が陰性水草と呼ばれています。
②環境適応力が強い
陰性水草は耐陰性が高いだけでなく、
環境適応力も高いので、
初心者向けの水草としても紹介されます。
③成長が遅い
陰性水草の特徴はほかにも、
「成長が遅い」ことがあります。
新しい葉っぱを出すのに2週間くらいかかります。
ゆっくりな成長ではありますが、
ひんぱんなトリミングが必要ないので
維持管理は楽になりますよ。
成長が遅いので普通の水草よりも
値段が高くなっています。
出荷までに時間がかかりますしね。
ただ、どの陰性水草も簡単に育てられるので、
一度買ってしまえば枯らすことは少ないですよ。
陰性水草にもいろいろな種類があります。
ここでは代表的な5種類を紹介します。
アヌビアス
①育ち方:流木などに活着
②葉っぱの特徴:かたくてしっかりした葉
③陰性水草の代表格・入門種
もっともポピュラーな陰性水草です。
サトイモ科の水草で、流木や石に
根っこを活着させながら成長します。
代表的なのがアヌビアス ナナで、
他にも葉っぱの小さなアヌビアス ナナ プチ、
丸い葉っぱが特徴のアヌビアス ラウンドリーフなど
葉の形によっていろいろな種類があります。
ミクロソリウム
①育ち方:流木などに活着
②葉っぱの特徴:薄くてシート状の黄緑色の葉
③高水温によるシダ病に注意
シダ植物で黄緑色の葉っぱが特徴の水草です。
この水草も流木や石に活着しながら成長します。
ミクロソリウムは水がよどんでいたり、
水温が高くなると「シダ病」という
病気にかかってしまいます。
葉っぱが黒く変色して、
どんどん広がっていきます。
アヌビアスと比べると気をつけるポイントはありますが、初心者にも十分育てられる水草です。
ボルビティス
①育ち方:流木などに活着
②葉っぱの特徴:半透明のテープ状の葉
③大きく成長する
ボルビティスもシダの仲間で、
鮮やかなみどり色で半透明な葉っぱが特徴です。
この水草も活着性があります。
比較的おおきくなる陰性水草なので、
水槽の後ろの方にレイアウトすると良いです。
クリプトコリネ
①育ち方:砂利やソイルに根を生やす
②葉っぱの特徴:水上と水中で形が変わる
③環境が変化すると葉っぱが溶ける
紹介する陰性水草で唯一活着しない水草で、
通常の水草のように砂利やソイルに
根を生やしながら成長します。
他の陰性水草と違って
葉っぱの色がみどり色だけでなく、
赤色の葉っぱの種類もあるのが特徴です。
クリプトコリネは環境変化に敏感で、
水槽に入れたのちに葉っぱが溶けてしまうことがあります。
これは環境変化に適応するためのもので、
株が残っていれば、すぐに新しい葉っぱを出します。
はじめは焦りますが育成は簡単ですよ。
ブセファランドラ
①育ち方:流木などに活着
②葉っぱの特徴:キラキラしたメタリックな葉
③コレクターが多く高価な陰性水草
アヌビアスと同じくサトイモ科の水草で、
葉っぱがラメが入ったようにキラキラします。
色も青色や赤色など多種多様で、
陰性水草の中でもコレクターが多いです。
そのためレア種はかなりの高額で取引されます。
紹介した他の陰性水草と比べると
高価格ですが、育てやすさは変わりません。
陰性水草は基本的にどんな環境でも育てられますが、
ここではきれいに育つ環境をまとめます。
水温:20℃〜27℃
ミクロソリウムは特に夏の高水温が苦手なので、
水温上昇には気をつけましょう。
冬はヒーターで加温した方が安心です。
pH:6.0〜7.0くらい(弱酸性〜中性)
広い範囲の水質に対応しますが、
どちらかというと酸性よりの水を好むようです。
光の強さ
水槽用で発売されているライトであれば
どのライトでも育てられます。
早くキレイに育てたいのであれば、
強めのライトが良いですが、
強すぎると葉焼けを起こしてしまいます。
水流
陰性水草は川の上流のような
渓流沿いに自生する水草なので、
常に新鮮な水を好みます。
少し強めの水流にあてて、
水の澱みがない環境が良いでしょう。
CO2の添加
なくても全く問題はないですが、
添加した方が早くキレイに育ちます。
適温で少し強めのライトがあるだけでも
キレイに育ちますよ。
苔取り生体を入れる
陰性水草の最大の敵は「コケ 」です。
成長が遅いので葉っぱにコケが付いてしまうのです。
気がついたらコケまみれということもよくあります。
そのため石巻貝やミナミヌマエビなどの
コケを食べてくれる生き物を入れた方がいいです。
液肥は必要?
少量の液肥を入れた方がキレイに育ちます。
しかし、コケがつきやすいので
入れすぎには注意が必要です。
基本的に貧栄養な環境でも育つので
コケを心配するならば入れない方が良いでしょう。
私は1週間に1度、
カリウムを少しだけ入れていますよ。
とりあえず初めて育てるとき
陰性水草の入門種はアヌビアス ナナです。
ミクロソリウムやクリプトコリネのように
葉っぱが溶けたり枯れることが少なく
誰でも簡単に育てられます。
値段も陰性水草の中では安めなので
とりあえずアヌビアス ナナから
始めるのをおすすめします。
水槽の前景に使いたいとき
水槽の前の方にレイアウトするということは
背の低い水草の方がバランスが良くなります。
クリプトコリネは背が高くならないのと、
葉っぱの形・色がいろいろあるので
目立つ前の方にレイアウトするのをおすすめします。
(クリプトコリネにも背の高くなる種類があります)
水槽の奥にレイアウトする
水槽の奥には背の高い水草をレイアウトした方が
背景を隠せるのでおすすめです。
ボルビティスは深いみどり色の葉っぱで
背が大きくなるので目立ちすぎません。
陰性水草の中では比較的成長が早いのも
おすすめなポイントのひとつです。
陰性水草の中には流木や石に活着しながら
成長する種類があります。
ここでは活着させるための
2つの方法を紹介します。
①糸で巻いて固定する
水草を流木に糸で巻きつける方法が
1番ポピュラーな方法です。
活着させたいところに水草を置いて、
糸をぐるぐる巻いていきます。
さいごに糸を結べば水草が簡単に固定できます。
このとき、株を痛めないように
きつく巻きすぎないように注意しましょう。
②瞬間接着剤をつかう
水草用の瞬間接着剤を使う方法です。
アクアリウム用に開発された接着剤なので
水槽に使っても安全・安心です。
使い方は普通の瞬間接着剤のように、
水草を活着させたい場所に置いて、
接着剤をつけるだけです。
接着剤をつけて少し待てば
すぐに固まって接着させられます。
最近はこちらの方法ばかり使っています。
陰性水草は丈夫な入門種なので
はじめての人でも簡単に育てられます。
水草水槽の第一歩として
陰性水草から始めることを強くおすすめします。